
住宅設備10年保証は必要?加入するメリット・注意点・評判を徹底解説
新築住宅を購入したばかりの頃は、「しばらく何もトラブルなく、快適に暮らせるだろう」と思うはず。
しかし、給湯器・トイレ・キッチンなどの住宅設備は、意外と早い段階で不具合が出ることも少なくありません。
メーカー保証が切れた1・2年目以降に、突然の故障が発生した場合、修理費用は数万円〜十数万円になることも。
子育てや教育費がかかるタイミングで、思わぬ出費に頭を悩ませるご家庭も多いのが実情です。
そうした、万が一に備えられる保証として注目されているのが、「住宅設備10年保証」です。
この記事では、保証内容やメリット・デメリット、実際の口コミを交えながら、本当に必要かどうかを徹底解説します。
安心の暮らしを手に入れるために、ぜひ最後までご覧ください。
【工務店・ハウスメーカー向け】
保証があれば、提案に“安心”と“信頼”が生まれます。
住宅設備のトラブルにも強い工務店として、選ばれ続ける仕組みとは?
➡3分でわかる住宅設備保証を見る
目次[非表示]
住宅設備10年保証とは
住宅設備10年保証とは、生活に欠かせない住宅設備機器の故障や不具合に対して、無償での保証を10年間受けられるサービスです。例えば、キッチン・バス・トイレ・給湯器・洗面化粧台といった住宅設備が、保証対象になります。
一般的に、住宅設備機器にはメーカー保証がついていますが、多くの場合は1~2年程度。
比較的早い段階で保証が切れてしまうため、突然の故障により予期せぬ出費に直面するケースも少なくありません。
実際、住宅設備機器が故障した場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
よくある修理例を見てみましょう。
このように、1回の修理でも数万円の出費が発生する可能性があります。
特に新築6~9年目という時期は、お子様の教育費や、家計の出費が増えてくることが多いものです。
出費が多い時期に修理費用が発生すると、「家計のやりくりが大変!」という声をよく聞きます。
こうした突発的な故障に対応できる保証として注目されているのが、住宅設備10年保証です。
事前に保証をつけておけば、故障しても修理費は無料。突然の出費に慌てることなく、安心して暮らし続けられます。
住宅設備10年保証のメリット
保証に加入するか悩んでいる方にとっては、「本当に加入するメリットはあるの?」と疑問に思う方も多いですよね。
お金を出して保証に加入する以上、具体的なメリットがなにか把握したいところです。
そこで、住宅設備10年保証に加入するメリットを、3つ紹介しましょう。
【住宅設備10年保証のメリット】
・メリット①:メーカー保証終了後も、何度でも修理可能
・メリット②:部品供給終了後は、本体交換まで無料
・メリット③:設備保証の専門業者がスピーディーに修理対応
メリット①:メーカー保証終了後も、何度でも修理可能
一般的に、住宅設備に付いているメーカー保証の期間は1〜2年と短めです。
しかし、実際に設備が故障するケースは、メーカー保証が切れた2年目以降に多く見られます。
このタイミングで故障が起きると、修理費用はすべて自己負担となってしまいます。
給湯器やキッチン機器、トイレなど、住宅設備の修理には数万円〜十数万円かかることもあり、思わぬ出費に悩まされることも。
住宅設備10年保証に加入していれば、メーカー保証が終了した後も、保証期間内であれば修理費が何度でも無料になります。
突発的な故障にも安心して対応でき、家計への負担も大幅に軽減されます。
保証により突発的な出費の心配がなくなり、安心して生活ができます。
メリット②:部品供給終了時は、本体交換まで無料
故障が発生したタイミングによっては、該当部品の供給が終了している場合もあります。
住宅設備10年保証に加入していれば、部品交換ができない場合は、新品の代替機器に無料で交換してもらえます。
さらに、交換後も対象機器の保証は継続します。
つまり、もし交換した機器が故障した場合も、保証期間内は何度も無償修理が可能です。
ただし、同等の設備機器への交換が原則なので、グレードアップした設備への交換はできない場合が多いです。
メリット③:修理依頼先を一本化できる
設備機器が故障した際によくあるのが、「保証書がない」「問い合わせ先が分からない」という悩みです。
保証書の枚数が多いと、管理の手間が増えて紛失のリスクが高まります。
万が一のために加入したのに、保証書を紛失して保証が適応できないのでは、意味がありません。
また、故障時の問い合わせ先はメーカーごとに異なるため、早く修理したいのに依頼先がわからないことも。
ただでさえ慌てている故障時に、さらに混乱する事態は避けたいものです。
住宅設備10年保証に加入していれば、保証書や問い合わせ先を一本化できます。保証書が1枚で済むため、紛失のリスクが軽減されます。
また、問い合わせ窓口が集約されるため、どの設備機器が壊れたときも、電話一本で修理可能です。
「あのメーカーのコールセンターはどこだっけ?」という悩みから解放されることは、大きなメリットです。
住宅設備10年保証の注意点
無償で図謳く設備を修理・交換できることは魅力的な一方で、住宅設備10年保証に加入する際には注意点もあります。
保証への加入を検討する場合は、良い面だけでなく注意点も併せて確認することが大切です。
そこで、住宅設備10年保証の注意点を紹介しましょう。
【住宅設備10年保証の注意点】
・10年以内に故障しない可能性もある
・故障の仕方や部位によっては、有償修理の場合も
10年以内に故障しない可能性もある
当然ですが、住宅設備が10年以内に故障するかどうかは、誰にもわかりません。
どの設備機器も10年以内に故障せずに、「保証に加入した意味がなかった!」と思う方も中にはいます。
しかし、住宅設備はお風呂・トイレ・キッチンなど、故障が発生した際の日常生活へのインパクトが大きいもの。
故障時の貯金がギリギリでも、修理しないと日常生活を送れなくなってしまう可能性があるため、お金を工面して修理せざるをえません。
そうした「もしものときに出費なく迅速に修理ができる」点に価値を感じる方は、住宅設備10年保証に加入にすることがおすすめです。
逆に、予め生活費や教育費などと別に、修繕費用を計画的に貯金ができている方は、入らないという選択肢もあります。
故障の仕方や部位によっては、有償修理の場合も
住宅設備10年保証は、どのような故障でも無償で修理してもらえるわけではありません。
保証会社によって、無償修理・有償修理の基準は異なるため、事前に確認することが大切です。
例えば、Solvvy株式会社「住宅設備あんしんサポート」の保証内容は、以下の通りです。
【「住宅設備あんしんサポート」の保証内容】
保証対象 |
自然故障 |
---|---|
保証期間 |
引渡日から10年間 |
免責期間 |
メーカー保証期間(メーカー保証期間も修理手配は実施) |
保証限度額 上限回数 |
限度額・上限回数なし |
主な免責事由 |
・製品の機能及び使用に影響のない損害(美観的な損害など)
・単純な消耗品の交換
・使用者の操作ミスを原因とする故障、不具合
・設計や工事等を原因とする瑕疵、故障、不具合
・火災や地震など外部要因に起因する故障、不具合
・対象機器の故障に起因する身体障害、その他の財物の故障や損害
|
特によくある有償修理の原因が、「取扱説明書通りに使用しなかった」ことです。
例として、トイレの有償事例を紹介します。
「トイレの手洗い場で石鹸を使用してはならない」と、取り扱い説明書に記載されているのに、石鹸を使用して故障してしまった事例がありました。
取扱説明書の正しい使い方から外れた使い方をしてしまうと、故障しても保証の対象外になり、修理費用が自己負担(有償)になることがほとんどです。
取り扱い説明書をよく読むことで、有償修理になる可能性は減らせます。
住宅設備機器は正しく使い、想定外の有償修理を避けるように気を付けましょう。
住宅設備10年保証の口コミ
住宅設備10年保証に加入するか否かは、人それぞれの資産状況や価値観に応じて、判断が分かれるところです。
ただ、加入した経験のない方にとっては、「自分は加入するべき?」と疑問に思うかもしれません。
そこで、実際に保証に加入した先輩の意見を参考に、入るべきか否かを判断しましょう。
必要派の口コミ
「住宅設備10年保証に入った方が良い」と考えている方は、なぜ加入をおすすめしているのでしょうか。
まずは、必要派の口コミを紹介しましょう。
5年過ぎると、何かと不具合や故障は発生します。 |
水回りは意外とトラブルや故障が多いです。まったなしですからね。 |
キッチンはIHや食洗機、風呂は水栓、オール電化ならエコキュートが10年以内に故障する確率高いと思います。 ※出典:Yahoo!知恵袋 |
みなさん、「保証は長いに越したことはない」という考えのようです。機械は使えば使うほど、故障する可能性が高まります。
ご家庭によっては、使用頻度が多い・少ないことが要因で、早く故障が発生する可能性もあります。
「少しでも出費リスクを抑えたい」「不安なく生活したい」という方は、住宅設備10年保証に加入するのがおすすめです。
不要派の口コミ
必要派の意見が分かったところで、不要派の意見も聞いてみましょう。
建売住宅に20年程住んでましたが、 厳密には壊れたわけじゃなく、漏水っぽいのがあったので気になって交換しました キッチン、トイレ、風呂、洗面台・・・水回りは壊れていません 20年保証してくれるなら良いかもしれませんが 個人的には不要ですね |
こう言う保証延長には入ったことないです。 ※出典:Yahoo!知恵袋 |
給湯器などの住宅設備を10年保証してもらうものでしょうか? 洗濯機や冷蔵庫を家電量販店で買った際に有料で延長保証を付けられます 個人的には壊れたら修理するか買い替える また、20年暮らした家では ※出典:Yahoo!知恵袋 |
必要ない派の意見を見てみると、「住宅設備は10年では壊れなかった」「故障したら自分で買い替える」という方が多いようです。
住宅設備が壊れるかどうかは、実際に使ってみないとわからないところ。
「10年では壊れないだろう」という考えの方は、加入しないという選択肢もあるでしょう。
加入しない場合は、故障が発生した際にすぐ修理できるよう、修繕積立金として毎月定期的に貯金することがおすすめです。
住宅設備10年保証を事業者が導入するメリット・デメリット
工務店が住宅設備保証を導入すると、顧客に対してより安心感を提供できます。
ただ、単独で保証を運用する場合は、事業者として注意すべきポイントがあります。
例えば、顧客満足度の向上や競合他社との差別化といった多くのメリットがある一方で、コストや管理の手間などデメリットも存在します。
そこで、住宅設備10年保証を事業者が導入する、メリット・デメリットを解説していきましょう。
メリット:顧客満足度の向上と差別化
住宅設備保証を導入することで、顧客に対する安心感を大幅に高められます。
特に新築住宅を購入する顧客にとって、初期の不具合に対する保証があると非常に心強いです。また、競合他社との差別化要素にもなり、保証を提供することで他社より優位に立てます。
保証をつけることで、顧客の長期的な信頼を築きやすくなるでしょう。
デメリット:コストと管理の手間
一方で、住宅設備保証を提供するにはコストがかかります。
保証サービスの運用と管理には一定のリソースが必要です。また、予期せぬ大量の修理依頼が発生した場合、対処しきれない可能性もあります。
繁忙期には対応が遅れる可能性もあり、顧客満足度に影響を与えることも考慮しなければなりません。
自社で保証を運用する場合、リソース確保が特に問題となることがあります。
自社が抱えるヒト・モノ・カネに限りがあると、大量の修理依頼や急な対応に対処するのが難しくなります。
そこで、顧客への保証サービスを継続的に提供するためには、保証サービスを外注することも一つの手です。
保証専門会社に保証の運営業務を外注することで、自社のリソースを他の重要な業務に集中させられるため、全体の業務効率も向上するでしょう。
また、万が一自社が倒産した場合でも、顧客に提供する保証は続けられるため、顧客に対するリスクの低減が図れます。
「保証があるから安心」と言われる工務店に。
お客様の不安を解消し、紹介や口コミにもつながる仕組みが、ここにあります。
他社との差別化を図りたい方は、まずはこちらをご覧ください。
➡3分でわかる住宅設備保証を見る
「長期の安心」が欲しいなら住宅設備10年保証は必要!不安のない暮らしを手に入れよう!
住宅設備10年保証は、給湯器やトイレなどの住宅設備トラブルに備えるための、心強い味方です。保証期間中であれば、高額になりがちな修理費用をカバーできるため、万が一の際にも安心して対応できます。
一方で、設備の耐久性やライフスタイルによっては「使わなかった」というケースもあり、すべての人にとって必ずしも必要な保証とは言い切れません。
大切なのは、「故障が起きたとき、自分や家族がどれだけ困るか」「故障リスクに対してどう備えたいか」という視点で判断することです。
本記事の口コミや比較情報を参考に、自分に合った選択をして、後悔のない住まいづくりを進めてください。
記事を読んで「住宅設備10年保証をつけたい」と思った方は、ぜひ営業担当者の方にご相談してみてください。
保証内容について、丁寧に教えてくれるはずです。