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住宅の「保証」「保障」「補償」の意味と違いとは?「保険」と「保証」の違いも徹底解説!

住宅購入や賃貸を借りる際によく使われる、「保障」「保証」「補償」の違いはご存じでしょうか。


どれも似た用語ですが、違いが分からず契約してしまうと、「イメージしていたサービスを受けられない!」と後悔ししまうかもしれません。


この記事では、「保障」「保証」「補償」の違いについてご紹介します。それぞれの用語が持つ正確な意味を押さえたうえで、どのような場面で使われるかをわかりやすく解説します。


さらに「保険」と「保証」の違いなど、住宅購入時に目にする紛らわしい用語も紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。


目次[非表示]

  1. 1.「保障」「保証」「補償」の違いを分かりやすく解説
  2. 2.​​​​​​「保証」は品物やサービスの品質・性能に責任をもつこと
    1. 2.1.「保障」は立場や権利が損なわれないように保護し守ること
    2. 2.2.「補償」は発生した損失や被害に対して金銭的に埋め合わせること
  3. 3.「保険」と「保証」の意味と違い
    1. 3.1.保険は万が一のために加入者で備える安心の仕組みのこと
    2. 3.2.保証は商品やサービスの品質や性能に責任を持つこと
    3. 3.3.「保険」「保証」の違いと使われる場面
  4. 4.「保証」「保障」「補償」の違いに関する用語
    1. 4.1.「弁償」と「賠償」
    2. 4.2.「免責」
  5. 5.「保証」「保障」「補償」の違いを正しく理解して契約しよう!



「保障」「保証」「補償」の違いを分かりやすく解説


住宅購入や保険の見直しを検討していると、「保障」「保証」「補償」という3つの“ホショウ”という言葉を多く見かけます。
どれも同じ読み方ですが、それぞれ意味や使い方が異なるため、正しく理解することは重要です。


特に住宅関連では、「住宅保証」「火災保険の保障内容」「損害補償」など、似たような言葉が多く購入者が混乱しやすいポイントでもあります。


間違いやすい「保証」「保障」「補償」の意味を、今回は住宅購入や保険加入の場面を例にとりながら解説していきます。


まずは、3つの「ホショウ」の違いを比較表でおおまかに理解しましょう。
以下の表をご覧ください。


【「保証」「保障」「補償」の違い】

用語   
意味・定義
使われる場面     
代表的な例
対応方法の特徴
保証

品質・性能などに対して責任を持ち、
問題があれば対応すること

住宅購入

家電製品

サービス全般  

住宅保証

製品保証

延長保証など   

修理

交換

返金などの提供

保障

権利や立場が損なわれないように、

保護・守ること

生命保険

基本的人権など

生命保険の死亡保障

公的年金など 

経済的支援

生活の保全

補償

財産やからだの損失に対して、

金銭でつぐなうこと

火災保険

損害保険

労災など

火災保険の補償

交通事故の補償など

損害額に応じた

保険金支払い



​​​​​​「保証」は品物やサービスの品質・性能に責任をもつこと

「保証」とは、商品が一定品質・性能を満たしていると約束するサービスです。そして、万が一問題があった場合には、メーカーや保証会社が、責任もって対応します。


例えば、住宅購入の場面では「住宅保証」が代表的な例です。


住宅保証とは、新築住宅の構造や主要な部分に不具合(瑕疵:かし)が生じた場合に、施工会社や保証会社が一定期間責任をもって、修理・対応する制度のことを指します。


特に新築住宅には、「住宅瑕疵(かし)担保責任保証」と呼ばれる制度があります。この保証により、新築住宅は引き渡しから10年間、基礎や柱などの重要な構造部分について、保証が義務付けられています。
たとえば、建築上の不備により基礎部分に重大な欠陥が見つかった場合、無償で修理などの対応を受けられます。


「保証」とは、商品やサービスが本来あるべき品質・性能を満たさなかった際に、販売者や提供者が責任をもって返金・修理・交換などの対応行う仕組み指します。
住宅に限らず、家電や車など、さまざまな製品にも「保証」は存在します。



「保障」は立場や権利が損なわれないように保護し守ること

「保障」とは、人の権利や立場が損なわれないように保護し、守ることを意味します。少々抽象的な言葉に感じるかもしれませんが、具体的な例として「生命保険の保障内容」を挙げると、イメージしやすくなります。


たとえば、家族の大黒柱である父親が生命保険に加入していて、万が一の際に亡くなった場合。残された家族は、突然の収入減により生活が困難になるかもしれません。こうした突然の経済的リスクに備えるのが「死亡保障」です。


死亡保障に加入していれば、保険金を通じて日々の生活費や、子どもの教育資金を補えます。「保障」はこのように、将来に起こりうる不測の事態から、自分や家族の生活を経済的守るため仕組みを指します。


生命保険における「保障」は、いのちやからだに関するリスクに備え、経済的な安心を提供する重要な役割を果たしています。



「補償」は発生した損失や被害に対して金銭的に埋め合わせること

「補償」とは、火災や事故、災害などによって生じた財産・健康上の損失に対して、金銭で埋め合わせることを意味します。日常生活の中で身近な例としては、「火災保険による補償」があります。


火災保険は、自然災害によって建物や家財に被害が生じた場合、損害額に応じた保険金を受け取れる制度です。被災者はこの補償金をもとに、被災後の生活を立て直せます。



「保険」と「保証」の意味と違い


住宅購入や火災保険を検討する際によく登場する用語が、「保険」と「保証」という2つの言葉です。どちらも似たような場面で使われるため、意味の違いがあいまいな方も多いかもしれません。


実際には、「保険」と「保証」は役割も仕組みもまったく異なる用語です。誤って使ってしまうと、万一の際に想定したサービスが受けられないかもしれません。


ここではまず、「保険」と「保証」の基本的な意味や、使われる場面を確認していきましょう。



保険は万が一のために加入者で備える安心の仕組みのこと

「保険」とは、予期せぬ事態に備えて多く人がリスクを分散し合うことで、万が一損失備える仕組みことです。火災・病気・事故など、突然発生する経済的なダメージを補填することが主な目的です。


保険契約では、加入者が「保険料」と呼ばれる一定の費用を定期的に支払います。万が一の事態が発生した際には、保険会社から保険金が支払われることで、生活の再建や損害補填されます。


このように保険は、一人ひとりが全額のリスクを負うのではなく、加入者全体でリスクを分散し、必要なときに必要な支援を受けられる仕組みです。住宅保険・火災保険・生命保険・医療保険など、多くの保険商品がこの考え方に基づいて設計されています。



保証は商品やサービスの品質や性能に責任を持つこと

「保証」とは、商品やサービスが一定の品質や性能を備えていることを、販売者提供者が責任持って約束する仕組みです。


購入した製品や受けたサービスに不具合や欠陥があった場合、リスクを軽減するために用意されているのが「保証制度」です。


たとえば家電製品が初期不良だった場合や、保証期間内に自然故障が起こった場合には、メーカーや保証会社が無償で修理や交換、あるいは返金対応を行うことがあります。これが、一般的な「製品保証」の仕組みです。


「保証」は、消費者が安心して商品やサービスを利用できるように、品質や機能に問題があった場合の責任を明確にするものです。つまり、「保証」とは企業側からの信頼の証であり、消費者と信頼関係を築くうえで重要な役割を果たす仕組みになっています



「保険」「保証」の違いと使われる場面

「保険」と「保証」は、どちらもリスクに備えるための制度として使われる言葉ですが、その目的やカバーする内容には明確な違いがあります。


特に、住宅購入や賃貸契約の場面では、「住宅保険」と「住宅保証」が混同されやすいため、違いをしっかり理解しておくことが大切です。


以下の表に、「保険」と「保証」の違いをわかりやすく整理しました



保険
保証
目的    

予期せぬ事故や災害などによる損失を金銭で補償し、

リスクを分散するための仕組み

商品やサービスの品質や性能に対して責任を持ち、

不備があった場合に修理・交換などで対応

適用範囲    

火災保険・地震保険・生命保険・自動車保険など、

幅広いリスクに対応

新築住宅の構造欠陥、住宅設備の初期不良、

製品の品質トラブルなどに適用


期間

契約内容に基づき、

一定期間ごとに更新が必要なことが多い

商品やサービスごとに定められた保証期間がある

方向性

「もしも」に備えた損害補償

(発生後の経済的補填)

「万全を期す」ための品質保証

(不具合時の修繕・交換)

保険の目的は、巻き込まれた時の経済的なダメージを軽減することであり、そのリスク自体を減らすものではありません。


つまり、保険はあくまで「もしもの時」のため備えであり、リスクが既に起きてしまった後に金銭的な補償を行う仕組みです。例えば、事故や災害が発生した場合にその損失をカバーするなどが挙げられます。


一方で、保証は商品やサービスに対して責任を持ち、品質に問題があった場合に返金・修理・交換を行うこと目的としています。例えば、新しく購入した家電が初期不良であった場合や、住宅に施工不良があった場合などに対応できます。


このように、「保険」と「保証」は、どちらも安心のための制度ではありますが、その目的と役割はまったく異なります。誤って理解してしまうと、万が一のトラブル時に「想定していたサービスが受けられない」という事態にもなりかねません。


住宅関連の契約や保険・保証の見直しを行う際には、それぞれの違いを理解し、状況に応じて適切に選択・利用することが重要です。



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「保証」「保障」「補償」の違いに関する用語


住宅購入や賃貸契約を行う際、「保障」「保証」「補償」に関連する用語が多く登場します。しかし、その中には一見すると意味や違いが理解しにくい用語も。特に契約書や重要書類に記載されている場合、それぞれの用語を正しく理解していないと後々トラブルになる可能性があります。


例えば、「弁償」と「賠償」は、名前が似ているものの内容はまったく異なります。このように、契約時に使われる用語は重要なため、誤解を避けるために意味を理解することが求められます。


ここでは、住宅購入時に頻出する用語について解説し、それぞれの違いや役割をわかりやすく説明します。



「弁償」と「賠償」

「弁償」と「賠償」は、他人に損害を与えた際にその損害を補うという点では似ていますが、実際には意味や使われる場面に違いがあります。


「弁償」とは、他人に損害を与えた場合に、その損害をお金や物で補うことです。一般的に軽い事案に使われることが多く、例えば「割ってしまった窓ガラスを弁償する」というようなケースです。


「賠償」は、法律上の責任に基づき、他人に与えた損害を金銭で補うことを意味します。不法行為によって生じた損害に対して使われることが多いです。
​​​​​​​例えば、「隣人からの精神的苦痛に対して、裁判官が被害者への500万円の慰謝料を賠償を命じる」のように使われます。


基本的な意味はどちらも損害を補うことですが、損害の規模や責任の程度によって、適切な用語を使い分けることが大切です。



「免責」

「免責」とは、本来責任を負うべき場面で、その責任を負わなくてよいとすることです。つまり、ある特定の状況や条件下で責任を免除されることを指します。


特に、住宅保証や火災保険などの分野では、保険金支払いや保証サービス提供の責任を負わない範囲を示す際に、「免責事項」「免責期間」「免責金額」という形で使われます。


免責条件は、契約内容において重要なポイントです。なぜなら、免責条件を知らずに契約すると、想定したサービスが受けられないかもしれないからです。


例えば、新築住宅の建物保証では、以下のような「免責事項」「免責期間」「免責金額」が設定されている場合があります。

建物保証の「免責」例】
  • 「賠償」は、通常、不法行為に基づく損害の補填を指し、法律的な責任が伴う場合に使用されます。損害を与えた側が法律的な義務として金銭的な補償を行うのが特徴です。
  • 「弁償」は、一般的に軽微な損害や日常的な事例に使用されます。損害の程度が軽い場合に使われるため、法律上の厳密な責任が伴うわけではありません。


このように、保険や保証には免責事項や免責期間が設定されている場合が多いため、契約前に一度約款や詳細を確認することが非常に重要です。


免責条件を理解し、契約内容を確認することが、住宅保証や保険において重要なポイントです。



「保証」「保障」「補償」の違いを正しく理解して契約しよう!



「保険」と「保証」は、どちらも万が一に備える手段ですが、その内容や適用範囲には明確な違いがあります。この違いをしっかり理解せずに契約してしまうと、「思っていた補償が受けられない」といったトラブルの原因になりかねません。


特に住宅や太陽光発電、蓄電池などの高額商品を購入する場合は、契約内容の確認が重要です。

  • 保障:予測できないリスクや困難に対して、経済的または社会的な保護を提供すること
  • 保証:商品やサービスの品質や性能に対して責任を持つこと

  • 補償:発生した損失や被害に対して金銭的に埋め合わせること


ご自身の目的や万が一のリスクに備え、安心して長く使っていくためにも、「保険」と「保証」の違いをしっかり理解した上で、納得のいく契約を選びましょう。


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